令和4年度 視察研修

視察先: 養命酒製造(株)、伊那食品工業(株)、サンサンワイナリー
期 日: 令和4年11月29日(火)
参加者:
赤池  健 (株)や ま
浅野 盛男 (株)ショーデン
飯田 重光 (株)インデックス
加藤 明美  ワーク&ライフ社労士事務所
関  利旭 (株)会玉屋
中澤 洋一 (株)キティック
林  伸好  Nikki Fron(株)
宮澤 千津 (株)アリーナ
宮坂 辰雄 (株)ヴァレーレ
山崎 光男 (株)山崎工業所
吉田 淳子 (株)ビー・クス
田幸さち世  長野商工会議所
保坂あゆみ  長野商工会議所

令和元年度 視察研修レポート

コロナ禍でしばらく開催を見合わせていた視察研修。今年もどうすべきか時間をかけて慎重に検討してきましたが、感染者数が減少傾向にあり、政府が全国旅行支援キャンペーンを実施していることも踏まえ、今年度は「日帰り」で、かつ「県内の」施設へ、思い切って出かけることにしました。
「全国旅行支援」活用のため、事前のワクチン接種は必須、前日にキットにて抗原検査をしてもらい、陰性を確認という条件で、多くの方に参加いただきました。

あいにくの雨のなか、出発!

(株)アリーナさんの貸し切りバスにて早朝に長野商工会議所を出発。長野駅を経由して長野インターから高速にて一路、南信州へ向かいます。あいにくの雨模様でしたが、途中の松本あたりでうっすら日が差し、なんと、窓の向こうに七色の虹がかかりました!そこへ、松本空港からFDAの飛行機が飛び立ち、奇跡の光景に遭遇!!この旅が天から祝福されているようで、テンションが上がりました。

養命酒製造 駒ヶ根工場

まずは駒ケ根にある養命酒製造へ。会社説明と工場見学がしっかりルートになっており、400年の伝統を受け継いだ養命酒の製造工程がわかりやすく説明されました。
配合されている14種類の生薬の説明から、原酒となる「みりん」の製造工程、有効成分の抽出方法、びん詰めされ出荷されるまでのラインなどを見学し、すっかり養命酒博士の気分です。ショップでは、養命酒の原酒・こだわりの「みりん」がお土産として人気でした。

昼食:足湯茶屋 東右衛門

入口に足湯のある、大きなかやぶき屋根が印象的な古民家風レストラン。健康・健脚への願いを込めて駒ヶ根名物ソースかつ丼をアレンジしたという「わらじかつ丼」をいただきました。ボリューム満点ですがお料理はどれもていねいなお味付けで、大変おいしくいただきました。

伊那食品工業(株)

全国から経営トップが学びに来社されるという、「かんてんぱぱ」でおなじみ伊那食品工業株式会社。本社のR&Dセンターにて、先代社長・塚越寛氏から続く有名な「年輪経営」について教えていただきました。

50年間増収増益を続ける同社の、「あたりまえ」の風景
・業務開始前や休日の朝に、社員たちの手で行われる敷地内の掃除。
・それは社内ルールではなく「会社への恩返し」という社員の声。
・車のうしろがビシッと揃えて駐車されている社員駐車場。
・「会社が嫌」で辞めた社員は、20年間いないという。
・来場者から「社員がみんな楽しそう」と言われる、年に一度の「かんてんぱぱまつり」。

それらはすべて「いい会社をつくりましょう ~たくましく そして やさしく~」という社是が源となっています。同社は「経営の目的は社員が幸せになること」と言い切ります。人件費は、コストでなく企業の存在目的そのもの。(はき違えている人が多いが)利益を上げるのは目的ではなく手段であると。そのため、社員の給与は毎年アップし、年功序列を守り続け、毎年実施する社員旅行は2年に一度は海外へ行き、全社員が加入するがん保険は会社で負担するなど、手厚い福利厚生を実現しています。

そのほかにも、
・急成長は敵
・「労使」はいない、「同志」はいる。
・運命共同体「伊那食ファミリー」
など、手元のメモには年輪経営を形づくる名言があふれました。

600人の社員が一枚岩になる―。そんな夢のような理想を実現している同社に対し、講演後には参加者から、自身の事業に照らし合わせたリアルな疑問・質問がたくさん投げかけられました。

サンサンワイナリー(塩尻市)

荒廃が進んでいた塩尻市の遊休農地を活用してブドウを栽培し、2015年に社会福祉法人サン・ビジョンが開設したワイナリー。自社農園だけでなく地元の農家とも連携し、健全なブドウを育て、健全に絞り、質の高いこだわりのワインを毎年30000本ほど醸造しているそうです。2022年アジア最大のワイン審査会「ジャパンワインチャレンジ2022」では、同社のワインが最高賞を受賞するなど、大躍進中です。
ワイナリーでは樽熟成、びん熟成などの現場を見せていただいた後、併設のショップで試飲をさせていただきながら、それぞれ気になるワインを購入して帰りました。

まとめ

一日中小雨が降る中でしたが、アリーナさんのバスの取り回しと参加者の「陽」パワーで、ほとんど天候の気にならない、快適な視察研修となりました。
長野県内にも、もっと深く知るべき企業がたくさんあります。媒体を通して得る知識だけでなく、実際に現地に足を運んでお話を聞き、見て、感じることが大切であることを改めて学びました。
まだまだコロナ禍で、見学させていただける企業・施設が制限される中、今回快くご対応いただいた企業様に感謝いたします。当日の添乗だけでなく、事前調整にも奮闘いただいた(株)アリーナ小島様、ありがとうございました。

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