令和6年度 視察研修

視察先:福井県 福井市
期 日:令和6年10月17日(木)~18日(金)
日 程:■10月17日(木)・めがねミュージアム・大本山永平寺・福井県立恐竜博物館

    ■10月18日(金)・北陸技術交流テクノフェア2024・安田蒲鉾株式会社・美川酒造場

新幹線延伸に沸く、福井県福井市へ

 

 

北陸新幹線が令和6年3月16日に敦賀まで延伸し、長野駅と福井駅はわずか1時間30分余りで行き来できるようになりました。今後、長野県と福井県との人材交流や産業交流はますます活発になります。そこで、北陸地域の企業研究のため北陸技術交流テクノフェア2024を視察するとともに、福井市を中心にその周辺地域の企業等の見学を通じて、最新情報の収集をしてきました。

1日目 10月17日(木)

■めがねミュージアム

福井県は、鯖江市や福井市を中心に、日本製めがねフレームの約95%を生産し、世界最高品質のめがねを世界へ送り出しています。めがねミュージアムでは、めがね産業120年の歴史を振り返るとともに、近年チタン加工の技術を医療や電子機器などに生かすなど新たな産業に進出しているという最新の知見を得ることができました。尚、めがねミュージアムでは「めがね手作り教室」も開催されていますので、ご来訪の機会があればぜひご体験いただけたらと思います。

■大本山永平寺

福井県永平寺町は、長野市と同様、門前町として栄えてきた地域であり、曹洞宗大本山永平寺、門前町、胡麻豆腐の里、魅力発信交流施設えい坊館等、我がまち長野のまちづくりを考える上でも大いに参考となる観光資源を多数有しています。
また、曹洞宗大本山永平寺では、雲水(修行する僧侶)による講堂案内をしていただくことができ、現在の長野県千曲市ご出身の南沢道人師が貫首に就任していることや、禅が「ZEN」として海外から注目されていることなどご説明いただくとともに、参加メンバーと雲水との間で活発な意見交換が行われました。

■福井県立恐竜博物館

令和5年7月14日にリニューアルオープンした福井県立恐竜博物館は、恐竜化石の一大産地である福井県勝山市に建てられた、恐竜を中心とする地質・古生物学博物館です。2025年4月からは福井県立大学恐竜学部(勝山キャンパス)が開校し、博物館と一体化した教育・研究システムが構築される予定で、新たなまちづくりのかたちとして注目されています。

2日目 10月18日(金)

■北陸技術交流テクノフェア2024

業種・分野を超え、様々な企業・大学・研究機関等が一堂に会する北陸最大級の総合展示会で、過去最多の195社・団体の出展となったそうです。北陸新幹線が敦賀まで延伸したことで、長野県と福井県の各企業・団体の交流は益々活発となることが見込まれます。北陸技術交流テクノフェアはその一助として大変重要なプラットフォームとなりました。長野から出展したおなじみの企業もいくつか見受けられました。

■安田蒲鉾株式会社

1807年創業の老舗。安田蒲鉾では、かまぼこ本来の味と作る楽しさを体験することができる「かまぼこ道場」が開催されており、小学校のレクレーションとしても活用されています。親に連れられてかまぼこ作りを体験した子どもたちが大人になり、またその子どもたちを連れてかまぼこ作りを体験する、かまぼこ作り体験を通して、世代を超えて愛される企業を目指しているとおっしゃった社長の熱のこもったご説明に胸が熱くなりました。

■美川酒造場

インターナショナル・ワイン・チャレンジ2007の純米吟醸の部で入賞された、福井の地酒「舞美人」醸造元美川酒造場は、1887年創業、現在6代目が蔵元となり手造りで日本酒を醸している蔵です。和釜で酒米を蒸し上げ、木槽(きぶね)で搾る伝統的な製法にこだわりつつも、唯一無二の商品開発に挑戦し続け、その結果、酸度の高い独特な味わいを誕生させ、現在では海外でも高い人気を獲得するに至ったとのお話を伺いながら、おいしいお酒に舌鼓を打ちました。

(視察旅行幹事:山内孝次)

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