2022年5月 例会
講師:シソーラス株式会社 代表取締役 荒井 雄彦氏
演題:ITベンチャーが長野で目指す地域との共創
日時:令和4年5月25日(水)18:00~18:50
場所:レストランやま
ITベンチャーが長野で目指す地域との共創
昨年11月の視察研修以来、たいへん久しぶりに開催された異業種交流研究会。今回の例会は、赤池代表幹事のご紹介により、長野市に移住されて4年目を迎えるシソーラス株式会社の荒井雄彦さんにご講演いただきました。やま茶屋さんのすぐご近所に事務所を構えていらっしゃるそうです。
創業の背景と長野との出合い
東京生まれ、幼い頃から家族でよく長野県を訪れていたという荒井氏は、学生時代を関西で送り、ITベンチャー企業に就職しました。5年間で売り上げが6倍になるほどの成長企業でしたが、2004年、情報セキュリティのコンサルティング会社を起業。2014年には「シソーラス」を創業し、以来WEB制作やITコンサルティング事業を幅広く手掛けてこられました。
弟さんが長野で勤務していたことなども重なり、身近に感じていたという長野の地。腰を据えることを後押ししたのは、長野県立大学理事長で元ソニー社長の安藤国威氏との出会いでした。「長野でITを盛り上げたい」との思いからジョイントベンチャーを提案され、「僕、行きます!」と即決したそう。2018年が初対面も、2019年には同社「長野DXセンター」を開設し、大阪にあった本社機能を長野市に移したそうです。
「長野を面白くしたい」ITを中心に人材交流
さらに、長野県が策定した「信州ITバレー構想」の中で、「コラボレーションを促進して新産業を先導する」ことを目的に設立された一般社団法人 長野ITコラボレーションプラットフォーム(NICOLLAP)の理事に就任。IT事業者にとって魅力的な「場づくり」=まちづくり であるとのコンセプトをもとに、地域との関係性、まちづくりへの積極的な関与を意識して活動しているそうです。
社会問題に対する意識が高いというZ世代学生とのコラボをはじめ、バングラディシュから優秀なIT人材を連れてくるなど、さまざまな人材交流を試みる荒井氏。「まさに善光寺のような『多様性』の時代。いろいろな感覚を交わらせて、これから何が必要かを模索しながら、長野を面白くしたい」と意気込みを語られました。
荒井さんは当会へ入会もしていただきました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。