2025年2月 特別セミナー

講師:佐賀県嬉野温泉旅館「和多屋別荘」代表取締役/旅館再生コンサルタント 小原 嘉元氏
演題:「インバウンドで稼ぐ 観光まちづくり長野」~背伸びしない日常に価値がある~
日時:2025年2月25日(火) 17:00~18:15
場所:ホテルメトロポリタン長野

インバウンドで稼ぐ 観光まちづくり長野

~背伸びしない日常に価値がある~

しばらくインバウンドをテーマにしてきた今年度の学びの集大成として、一般公開で特別セミナーを開催しました。会場となったホテルメトロポリタン長野には、ほぼ満席となる多くの聴講者が集まりました。

今後ますます増えると予想される訪日客をどのように長野市に呼び込むか。地域の文化を活かしながらインバウンド観光誘致に成功した佐賀県嬉野市の「ティーツーリズム」事例を通して、具体的なヒントとなるお話を聞くことができました。

講師の小原氏は、佐賀県嬉野温泉にある老舗旅館「和多屋別荘」の代表取締役であり、旅館再生コンサルタント。旅館内に会社を設立し、2万坪という広大な敷地を活用した新しい旅館経営を模索したそうです。客室および宴会場などをリノベーションし、協業する企業のサテライトオフィスに転用。「社員は温泉入り放題」などの福利厚生が話題になったとか。2025年には英会話学校も開設する予定だそうです。

それまで「茶葉しかなかった」という嬉野の価値を見直し、「土」「茶葉」「空間」「農家」を4層にしてブランディングを展開。文化資本を可視化することで1杯0円だったお茶の価値を5000円にまで昇華させたそうです。
世界最高峰の文化資本大国である日本。長野市の文化・自然資本の可視化、価値化とは?地域OSとは?長野市の本来価値とは?
インバウンドの実態を知り、長野市の現在地と未来の明るい可能性を知り、長野市の「背伸びしない」日常の価値を知り、世界基準である「その本来価値」をンアンロック(解放)するべし!と我がまちに力強いエールをいただきました。

講演後には途中で時間を打ち切るほど多くの質問を希望する方の手が挙がり、長野市におけるインバウンドへの意識の高さを感じました。

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