8月 令和7年度視察研修

視察先:大阪・関西万博ほか
期日:令和7年8月6日(水)-7日(木)
日程: ■8月6日(水) (福井経由)大阪・関西万博
    ■8月7日(木) 万博記念公園、菩提寺真言宗大本山正暦寺

 

【はじめに】
 我がまち長野には唯一無二の「長野オリンピックレガシー」があります。施設や交通インフラといったハードレガシーと、国際的経験・意識などのソフトレガシーを次世代へどのように承継していくかは、私たち長野市民の課題であり、大きな関心事です。本年、私たちは、新旧の大阪万博会場を訪れることで、レガシー承継のあるべき姿について視察してまいりました。

【1日目】8月6日(水)
・大阪・関西万博
大阪・関西万博は、2005年の愛・地球博以来20年ぶり、大阪府での開催としては、1970年の開催から実に55年ぶりの開催となります。いうまでもなくこれまで万博では、我々の生活に欠かせない様々な新しい技術・商品が生まれてまいりしました。1970年に開催された大阪万博では、ワイヤレステレフォン・電気自動車、1985年のつくば万博ではリニアモーターカー、2005年の愛知万博では、ICチップ入り入場券・AEDなどが紹介され、今や世界中で普及し、日々の生活になくてはならない存在となっています。
視察研修では、長野県内の企業が建築に携わられた建造物、長野商工会議所と深い交流のあるフランスが開催したパビリオン、大阪商工会議所が出展支援を行った「大阪ヘルスケアパビリオン」などを視察しました。大阪・関西万博の視察研修は、万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」 の実現に向けて、個々の企業が持つ技術やアイデアがどのように貢献できるかを考えるきっかけにもなりました。
また、万博が単なる国際イベントではなく、地域経済、特に中小企業にとって大きなビジネスチャンスであり、未来へのレガシーを創出する重要なプロジェクトであることを再認識する機会となりました。

【2日目】8月7日(木)
・万博記念公園
万博を開催するということは、決して一過性のものではなく、万博の成果と経験を共有し、後世に伝えていくという「レガシー」の承継にこそ、もっとも価値があるとされています。
万博記念のシンボルである「太陽の塔」は、当時の熱狂や未来への希望を今に伝えるモニュメントとして存在感を放っていましたが、公園全体の価値は、その広大な敷地が「緑に包まれた文化公園」として再生され、多様な人々が集う憩いの場となっている点にあります。ここでは、スポーツ広場での大規模な夏祭りやアスレチック広場での子どもたちの歓声、日本庭園での静かな散策など、様々な活動を見ることができました。万博という「祭典」が終わった後も、その場所が人々の生活の一部として息づいていることを強く印象付けられるものでした。
特に印象的だったのは、万博がもたらした「未来社会への想い」が、この公園の随所に継承されている点です。公園内にある「EXPO’70パビリオン」では、当時の貴重な資料が展示されています。これは単なる過去の記録ではなく、当時の人々が描いた未来像を現代に問いかけ、次の世代へと繋ぐ役割を果たしています。自然再生の良例としても知られるこの公園は、持続可能性という現代的な課題にも繋がるレガシーといえるのではないでしょうか。
新旧の大阪万博会場を視察することは、「長野オリンピックレガシー」を有する我がまち長野の未来を視ることにもつながりました。

・大本山正暦寺
奈良県奈良市菩提山町は、豊かな自然と菩提山真言宗大本山正暦寺が見事に調和したまち。正暦寺では、ご住職に直接ご案内いただき、992年(正暦3年)に一条天皇の勅命を受けて創建されたこと、当初は堂塔伽藍を中心に86坊もの子院が建ち並ぶ威容壮麗さを誇っていたこと、古くから紅葉の名所として知られており、その鮮やかさから錦の里とも呼ばれてきたこと、また、室町時代にはこの地で清酒が醸造されていたことから「清酒発祥の地」として、「菩提酛(ぼだいもと)」という伝統的な酒母の製造方法の復活にもご尽力されてきたことなどのお話を伺いながら、おいしく貴重なお酒に舌鼓を打ちました。

【視察研修幹事:山内孝次】

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