15年4月例会

 講師:日本レクシー株式会社

         経営企画室/湯っ蔵んど 支配人

            柳澤  (当会会員)

  演題:「温泉と食による地域活性化に向けた取り組み」

  日時:平成27423()1800

  場所:やま茶屋

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数年前、当会の会員であった広島出身の柳澤氏は、転勤のため一度退会したものの、縁あって長野に戻られ、さらに縁あって再入会されました。現在、支配人を務める日帰り温泉施設「湯っ蔵んど」運営の、日本レクシー(株)の取り組みについて語っていただきました。

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真田町にある日帰り温泉施設「十福の湯」を運営する日本レクシー(株)は、2008年に須坂市より「湯っ蔵んど」の運営を受託。運営状況を改善する策として、客単価を向上させるため、日帰り施設でありながら「滞在型」へと移行をはかった。

 

■「食」への取り組み

温泉であるが、施設の人気のポイントは「食」。手打ちそば、焼きたてパン、手作りスイーツなど、「モノをつくるのでなく、物語を創る」というコンセプトが重要。
たとえば、かき氷は「さなだの水」を汲んできて1週間かけて凍らせた氷に、新鮮ないちごを煮詰めてつくる「いちごシロップ」をかける。その背景(ストーリー)まで含めてPRし、販売することで、月に3000杯も売れる人気商品となった。


■地域コミュニティとしての取り組み

館内でのイベントは独自に開催するだけでなく、地域の方や地元団体と協力して実施。観光協会、文化芸術協会、地元ボランティアなどと繋がることによって、発表会や演奏会、懇親会など多くの人が集まる「地域のランドマーク」的存在となることを目指す。そして地域の活性化をけん引する。


0504talkshow01.jpg■重要なのは「価値観の共有」

インナーに向けても多くの取り組みをしている。

・クレド(心絵)の作成と共有

・全スタッフがおもてなしについて一日徹底的に考える「おもてなし温泉塾」企画運営

・円陣やハイタッチなどを取り入れた、朝礼の改善

・オープン時のお客様お出迎え

・清掃や草取りなど、全体作業

・タブレット端末を活用した情報共有

全スタッフとの価値観共有、ノウハウ底上げのためのさまざまな努力によって、社内のコミュニケーションが改善。その結果、社員一人ひとりに「自主的なおもてなしの心」が芽生えたという。いまでは地元メディアに取材されるほどになっている。

それでも、施設の老朽化、エネルギー問題、現場で起こる事故など、日々さまざまな問題に直面しつつも、常に全力で取り組み、改善をはかる柳澤さん。地域で評判の温泉施設をつくり上げているのは、素晴らしいサービスのアイデアと戦略だけではなく、業種を超えても変わらない地道な「工夫」と「努力」の積み重ねであるという事実が、多くの経営者(参加者)に共感を得ていました。

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1504talkshow02.jpg最近では、千曲市に古くからある温泉施設「白鳥園」の運営も受託。飲食業の拡大にも取り組み、ますますの地域活性化に貢献していかれるようです。ご活躍をお祈りします。