15年9月例会

 講師:オリジン・コーポレーション代表 杉井保之 氏

 演題:「さかえやさんを旅館甲子園優勝に導いたCL(建設的な生き方)とは?」

 日時:平成27917() 1800

 場所:やま茶屋

 

150917_01.jpg

今回は、当会会員の竹内氏がメンターとして仰ぐ、経営コンサルタン ト兼日本学界代表理事 杉井保之氏にご登壇いただきました。

杉井氏は、昨年3月の例会で講演いただいた「さかえや」を、“どん底”から見事「旅館甲子園」で優勝を果たすまでに導いた手腕家。

現在、コンサルティングや各種セミナーで全国を飛び回っている杉井氏ですが、もとは害虫駆除会社の社長でした。

先代である父から会社を引き継いだ際、社員はゼロ。多額の借入金があり、会社は風前の灯火だったと言います。必死に営業しても値段を叩かれたり、目の前で名刺を破り捨てられてこともあったそうです。

さらに、杉井氏の頭を悩ませたのは、「人材不足」でした。民家の床下にもぐったり、薬剤まみれになる仕事であったせいか、募集しても募集しても人が集まらず、入社してくるのは結局、暴走族や引きこもりなど、いわゆる「問題児」ばかりでした。

「どうしたら会社が軌道に乗るのか」「どうしたら社員にきちんと働いてもらえるのか」

その答えを求めて、経営や心理学を必死に学んだ結果、杉井氏はある「CL」という考え方にたどり着きました。

その後、会社は徐々に発展していき、連続20年以上の増収増益を達成するまでになりました。

以下、講演の内容です・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

CL(建設的な生き方)とは

CLは、アメリカ人文化人類学者D・K・レイノルズ博士が、神経質の治療法である「森田療法」と「内観療法」をもとに創案したもの。ただし、CLは心理療法ではなく、あくまでも「教育法」。

 

「神経質」は「人間らしさ」であり「成功気質」

以下の項目は神経質の特徴として挙げられる。

  • □ 「やらなきゃ」と思えば思うほどやりたくなくなる
  • □ 人の目が気になる
  • □ 成功願望が強い
  • □ 自分にも他人にも120%を求める
  • □ 比較的傷つきやすい
  • □ 失敗するとかなり落ち込む
  • □ 一度気になると、そのことが頭から離れにくい

これらの気質は全て「人間らしさ」であり、誰しも当たり前に持っているもの。これらの気質のせいで「生きづらさ」を感じる人が多くいるが、上手く付き合えばこれらは「成功気質」に変わる。

 

感情ではなく、行動をコントロールする

そのためにはまず、「コントロールできないこと」と「コントロールできること」を知ることが重要。

・コントロールできないこと

天候、時間、子どもや妻(夫)、お客様、他人からの評価、結果、そして感情

感情をコントロールしようと懸命になっている人がいかに多いことか。感情に良し悪しはない。負の感情は、いまの自分の行動やおかれている状況が「本来の目的とは違う」というメッセージにすぎない。

・コントロールできること

それは、行動。自分の意志でコントロールできるのは、自分の行動のみ。多くの人が自分の「感情」を制御しようとするが、問題は「どう行動するか」にある。

 

厳しく言っても相手の行動は変わらない

失敗や問題行動は、厳しく注意すれば相手は同じ行動をしなくなると思っている人がいるが、大きな誤解。厳しく言えば言うほど、相手の行動はエスカレートするだけ。

150917_02.jpg

例えば、男の子が好きな女の子のスカートをめくると、その女の子から怒られたり、嫌われたりする。そうすると、男の子ますますめくりたくなる。なぜならば、男の子は、女の子から嫌われる・怒られるという”特別扱い”を受けることができるから。生徒や社員に厳しく叱るのもこれと同じ。

 

相手を変えたかったら、まずは自分自身が変わること。叱咤激励しても、相手の「感情」を変えるのは難しい。ならば、違ったアプローチの仕方を考えるべき。その際にきっとCLという考え方が役に立つはず。