平成27年度 第27回定期総会開催

平成27年6月25日 15:30~
於:ホテル国際21

平成27年度の定期総会がホテル国際21で開催されました。

150810_01.jpg【議事】
議長である和田直士代表幹事の議事進行のもと、平成26年度の事業報告、収支報告、監事の浅野氏と飯田氏による監査報告がなされ、また27年度事業計画と予算案が、原案通り承認されました。

 

 

 

150810_02.jpg【来賓祝辞】
来賓としてお迎えした、当研究会顧問で長野商工会議所会頭・北村正博氏から祝辞を賜りました。ごあいさつの中で、平成26年度の大イベントであった北陸新幹線金沢延伸、善光寺御開帳による長野市の大きな賑わいについての報告と謝辞があり、また7月に発行される「ながのプレミアム商品券」についての紹介と、各事業所の取扱店登録への協力依頼をいただきました。

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150810_03.jpg【記念講演会】
講師: 長野商工会議所 筆頭副会頭
株式会社岩野商会 代表取締役 岩野 彰 氏
演題:若者に「将来託せる」環境を!

第2部は、直前代表幹事で長野商工会議所筆頭副会頭・岩野彰氏に講演をいただきました。自社の取り組みを紹介しながら、次世代に向ける姿勢と想いを語っていただきました。

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建築内装業界大手で、社内に認定職業訓練校を持ち、「職人」の育成に定評のある岩野商会。そんな同社も数年前「リーマンショック」で売り上げが20億も落ち、6億円の赤字を出した時代があったそうです。そのとき金融機関から「社員を辞めさせろ」とか「北陸支店を閉めたらどうか」と指導を受けたものの、強く抵抗しました。その後、業績はV字回復し「仕事のある嬉しさ」を身にしみて感じたと振り返ります。

150810_04.jpg一転して、現在は「技能者不足」。県外にも展開している同社ですが、人材確保はなかなか厳しいそうです。競合他社を見据え、一気に売り出してしまおうと、今回の演題と同タイトルの全面記事広告を業界紙に出稿しました。テレビCMも新たに制作し、強化をはかる群馬・新潟・北陸地域に集中して放映するなど「人材育成に力を入れ、若い職人が多く活躍する岩野商会」という印象付けに成功しました。

一方、社内ではコンサルティングを入れてさまざまな数値のデータ化・グラフ化を徹底。勉強会を開き、今後のビジネスモデルについて語り合うなど、中堅社員を中心に知識と意識のボトムアップをはかっています。

そして現在、ベトナムからの研修生を受け入れ中。3年の契約ですが評価が低ければ1年で帰国させられてしまうため、常に一生懸命な彼ら。3人で1室に住み、通勤や休日の活動は自転車、毎日お弁当を持参するなど、慎ましく懸命に暮らしています。既存の社員たちも自然にあいさつが良くなるなど、周囲に良い影響を与えているそうです。

また、全国の同業者で構成される団体においては、岩野氏自ら「技能者育成シェアプロジェクト」を立ち上げ、多くの賛同を得て実現に向かっているとのこと。

職人の育成に、なぜそんなに熱心なのかと聞かれることがあるそうですが、理由は「職人がいなくなったら会社がつぶれてしまうから」―。職人を育てることが自らの使命であるかのように、高校へも積極的に募集をかけ、今後は社員でなくても(国の費用により)自社の技能訓練学園に受け入れをしていくそうです。

社内の現状と展望、そして熱い想いを赤裸々に語る、ふだんなかなか見ることのできない企業人・岩野氏の一面を垣間見て、多くの参加者が新鮮な感動を覚えていました。

ありがとうございました。