15年5月例会

 講師:産経新聞長野支局

             支局長   高橋 昌之 

 演題:長野市の“潜在的”魅力と発展可能性

 日時:平成27年520() 1800

 場所:やま茶屋

 

0520_01.png加藤久雄市長(前長野商工会議所会頭)とも懇意にされているという、産経新聞長野支局長 高橋氏。当会の直前代表幹事 岩野彰氏の進めるエヴァンゲリオンによるまちづくり計画にも関与しているということもあり、岩野氏の紹介で今回講演をいただいた。

 

 

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高橋氏は宮城県出身。現場記者歴23年、中央政官財の人脈は記者の中でもトップクラスという自負を持つ。2013年、長野に赴任してからは加藤市長、阿部知事などに対してもさまざまな提言をし、信頼を得ているという。

 

 

 

 

0520_03.png「これまで全国各地の取材をしてきたが、長野に住んで長野が好きになった。こんないいところはない。将来は長野に家を建てて住もうと思っている。産経新聞のOBも定年後の移住者が多く『東京には帰りたくない』とみんな言う。今回は『よそ者から見た長野の良さ』をお伝えしたい」。

スクリーン投影のないざっくばらんな雰囲気のなか、講演が始められた。

 

 

 

■長野市民にとって「あたり前」のことも、首都圏の人には「大きな魅力」

・気候と環境…春から秋にかけての高い晴天率。「冬は寒い」と言われるが、北海道ほどではなく、たいしたことはない。寒いのは暖めれば対応できる。ガスストーブと電気毛布で十分。

・食…県内の酒蔵の数は94件と新潟に次いで全国2位。居酒屋には地酒の銘柄がずらっと並ぶ。「信州ワイナリー構想」もある。野菜や果物もおいしく、おいしいものには付加価値がある(だからTPPも心配ないとJAには言っている)。

・ロケーション…車で1時間以内にパウダースノーが楽しめるゲレンデが。温泉数も多い。

・住環境…首都圏から1時間半。東京は住むところではない。東京の人は表情が暗い。長野の人は、皆楽しく生きている。「ストレスがない」のが健康長寿の要因だろう。

 

■長野市がなぜ知られていないのか

・PRベタ

首都圏に住む人の半分は、長野への行き方を(1時間半で来れるということも)知らないのではないか。マスコミをうまく使えていない。キー局でどうすれば放送してもらえるかノウハウがない。地元テレビ局が4局もある県なんて他にない!企業は信毎(や地元メディア)ばかりに広告を出しているから。御開帳だって、全国に広告出せば取り上げてもらえるのに。

・行ったことがないから知らない

1回来てもらう「はじめて長野キャンペーン」、長期滞在の提案も必要。

・市民が魅力を理解していない

 

出身者が地元の自慢をしない → 地元の魅力を再認識することが重要。

 

■発展可能性

・長野市の地方創生 → 首都圏からの移住促進と、若者の首都圏流出を食い止める

*自然増(産む)*社会増(連れてくる)

「東京に住みたくて住んでいる人はいない」新幹線代の負担がなければ通勤圏となる。

新幹線通勤を認める首都圏の企業は税制優遇する、補助金を出すなどの工夫を。

また、誘致により地方に移転した企業を優遇するなどの施策が必要。

 

新しい魅力を創ることに欠けている。前例踏襲でなく、若い人本位のまちづくりが必要。

 

■具体的提案

・長野市の魅力は善光寺だけではない。市街と周辺の多極化的発展を。

*松代 → 「エヴァンゲリオン」「真田丸」による三世代誘客

*駅前など → 駅前を回遊させるおしゃれスポット、(竹下通りのような)女性の集まる場所に

*権堂アーケード街を明るく楽しく → 姫路の例:道にトリックアート描画など

*篠ノ井と南長野の一体化 → 南長野運動公園の活用

 

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 高橋氏からのアイデアと提言は尽きないが、予定時間オーバーのため、続きは第2部(懇親会)へと持ち越し、講演終了。

 

地元では「あたり前」に思えることも、あらためてその良さを外部から指摘されることで、魅力を再認識。地方に暮らす我々が、政府の掲げる「地方創生」を意識する上でも大変よい機会となった。