15年1月例会

 講師:(株)アイバック

    社長 小沢 伊弘

  演題:今後の経済の見通しについて

  日時:平成27123日(金)1800

  場所:やま本店

 

年に一度の恒例とも言える、当会アドバイザーで、富山市で経営コンサルタント会社を経営する小沢氏の講演。これからの経済の見通しから世の中全体の動き、経営のあり方に至るまで幅広いテーマで語っていただきました。

■アベノミクスは破綻する

20150210_1.jpgアベノミクスはもう破綻します。金融緩和まではよかったのですが、増税を行ったのは間違いでした。増税はデフレを加速させてしまいます。デフレ下では、経済の成長は見込めないというのが金融の鉄則なのに、安部総理は経済・金融のことが分かっていない。社会保障の充実を謳っての実施でしたが、5%から8%に引き上げたところで、現状は大きくは変わらないでしょう。

■若者が未来に希望を持てる国に

皆さん、将来の保障を国に期待するのはもうやめにしましょう。 超高齢化社会に突入した日本では、現役世代2人で高齢者1人を支えなければいけません。 このような過酷な状況下で、若者は未来に希望を持つことができるでしょうか。若者が元気に働けない国は必ず崩壊します。 若者たちの将来のためにも、国の保障に頼らず自分たちのことは自分たちで何とかしていくしかないのです。しかし、心配はすることはありません。日本には、70代、80代でも現役で会社経営をしている人が大勢いらっしゃいます。ここにいる皆さんにもきっと出来るはずです。

長く現役でいるために何よりも大事なのは体力。体力があるからこそ頭もよく働きます。ぜひ筋トレに取り組んでいただきたいですね。

■格差社会にだまされない

20150210_2.jpg現在のオバマの経済政策は実に弱気です。お金持ちからお金を吸い上げ、経済格差をなくそうとしていますが、それでは経済は伸びていきません。豊かな人がより豊かになってこそ、国の経済が潤います。社会主義的な考えは、お金持ちや成功者に対する嫉妬の理論です。頑張った人が報われるのが真の平等です。「格差社会」という言葉にだまされてはいけません。

■ 経営5つの基礎

  • 1.マーケティング・PR・・・顧客を創造する
  • 2.研究・開発・・・イノベーション・新しい付加価値を創造する
  • 3.財政・・・いかにキャッシュ・フローを速められるか。支払手形と受け取り手形は表裏一体。一方が滞ると、もう一方もダメになってしまう。
  • 4.製造・生産・・・時間効率が大切
  • 5.人材育成と確保・・・いい人材を確保するにはビジョンと理念が必要。

理念は明確に持っていても、ビジョンが曖昧な場合が多い。

ビジョンがないところでは、人は育ちません。ビジョンとは、自分の会社は世の中でどんな役に立つのかを示すキャッチ・フレーズのことです。

■いま求められるのは、キャッチ・フレーズ

スティーブ・ジョブスはキャッチ・フレーズの天才でした。分かりやすくインパクトのある一言で世の中を納得させてしまったのです。
ネットが発達した現代、人はキャッチ・フレーズを見て、その情報を受け取るか否かを判断します。つまり、お客様の心を掴む一文が書けなければ、お客様に見向きもされないのです。

■北陸新幹線の延伸について

移動速度が速まった分だけ、経済は伸びると言われています。1964年に東京―大阪間に新幹線が開通した際には、移動スピードが3分の1になったことで両区間のGDPは3倍に膨れ上がりました。ただし、その経済効果のほとんどが東京に集中してしまいました。地方からすれば、東京はブラックホールです。東京から金沢まで北陸新幹線の開通したことにより、人やお金が東京に流れてしまう恐れがあります。

また、長野は北陸新幹線の通過駅となってしまうため、観光客の減少が予想されます。それを未然に防ぐには、観光客がわざわざ長野に立ち寄りたくなる「理由」が必要です。観光客のニーズを察知し、それに対して長野はどうお役に立てるのか、明確なビジョンを持ちましょう。


小沢氏は、この他にも「イスラム国のテロ事件」や「原油価格の下落」などについても触れ、持ち前の痛快な語り口で参加者を魅了しました。

会の終わりには「みなさん!頑張りましょう!2015年をいい年にしましょう!」と参加者を力強く鼓舞する小沢氏の姿が印象的でした。